mekka(@mekka_33)です。最近、夫に進められてAI絵本を作っていました。2歳の保育園児と手足口病に苦しむ夫がいながらも、登場人物や大体の構成を考えてchatGPTにお話を書いてもらい、DALL-E3で画像生成とCanvaで文字入れなどの作業、KDPの登録も含め、電子書籍とペーパーバックを作り終えるのに2週間かかりました。ここではkindle絵本を出版するまでに調べたことをまとめます。
出版した絵本「リリとカナと森の宝探し」です。リリとカナの物語シリーズとして今後も作成予定ですので、楽しんで頂けたら幸いです。
chatGPT(テキスト作成)
chatGPTは、OpenAIが開発した対話型AIモデルです。自然言語処理技術を使用して、人間のようにテキストベースの会話を行うことができます。ユーザーからの質問やリクエストに応じて、情報を提供したり、アドバイスをしたり、様々なトピックについて議論することができます。
ChatGPTは、大量のテキストデータを基に学習しており、文脈を理解し、意味のある応答を生成する能力を持っています。教育、カスタマーサポート、コンテンツ生成、娯楽など、さまざまな用途に利用されています。また、ユーザーとのインタラクションにおいて、クリエイティブな回答や議論を展開することもできます。
主な機能
- 情報提供: ユーザーの質問に対して、事実に基づいた情報や説明を提供します。
- 質問応答: 幅広いトピックに関する質問に対して、具体的な答えを提供します。
- 対話生成: 自然な言葉での会話を行い、ユーザーとのインタラクションを楽しむことができます。
- アイデア出し: ブレインストーミングなど、創造的なアイデアを求める際のサポートを行います。
- 文章の編集: 提供されたテキストの校正や編集、リライトを行うことができます。
- 学習支援: 特定のテーマや科目についての説明や問題解説を通じて、教育的なサポートを提供します。
- ライティングアシスト: エッセイや記事、ストーリーなどの執筆支援を行います。
- プロンプト生成: 任意のコンテンツ制作に向けたプロンプトやアイデアを提供します。
- 個別のアドバイス: ユーザーの具体的な状況に応じたアドバイスや推奨を行うこともできます。
これらの機能を通じて、ChatGPTはさまざまなニーズに応じたサポートを提供します。
商用利用する場合
ChatGPTを商用利用する際には、いくつかのポイントに注意する必要があります。以下は、商用利用に関する一般的なガイドラインや注意事項です。
- ライセンスと利用規約: 商用利用を行う前に、OpenAIの利用規約やライセンス契約を確認し、それに従う必要があります。商用利用に関する具体的な条件が記載されている場合があります。
- APIの利用: OpenAIは、ChatGPTの商用利用に関して、APIを通じて提供しています。APIを使ってアプリケーションやサービスに統合することができますが、使用量に応じた料金が発生します。
- ブランディングと表示: ChatGPTを使用する際には、ユーザーに対してAIモデルを使用していることを明示的に伝えることが推奨されています。特に顧客とのコミュニケーションや商業アプリケーション内での使用において透明性が重要です。
- コンプライアンス: 商用利用に際しては、関連する法令・規制(データ保護法や著作権法など)を遵守する必要があります。特に、生成されたコンテンツの使用方法に注意してください。
- 品質管理: 自動生成されたコンテンツの品質維持や正確性の確認のために、適切なレビューや編集プロセスを設けることが望まれます。AIによる情報は必シしも正確であるとは限らないため、その点を考慮する必要があります。
- エシカルな利用: AIを利用する際には、その利用方法が倫理的かつ社会的に適切であることを考慮することが重要です。誤解を生まないように、また偏見を助長しないような利用を心掛ける必要があります。
商用利用の前に、これらのポイントを考慮し、具体的な計画を持つことが大切です。また、特定の利用ケースについての詳細なガイダンスが必要な場合は、OpenAIに直接問い合わせることをお勧めします。
エシカルについてまとめたblogがこちらです。『人や社会・地球環境などに配慮した考え方』エシカル(ethical)な暮らし
ChatGPTの料金プラン
(2023年10月時点の情報に基づいています。最新の情報は公式サイトをご確認ください)
- 無料プラン:
- 基本的な機能が利用可能。受けられる応答や性能には制限があり、混雑時には待ち時間が発生することがあります。
- ChatGPT Plus:
- 月額料金:2,800円(税込)
- 優先アクセス:混雑時でも優先的に利用可能。
- 高速な応答:応答速度が向上。
- 最新のモデルにアクセス:GPT-4など高度なモデルを利用可能。
私が実際に質問した内容は、以下のように書きました。
・13歳と2歳の姉妹
・森の中の小さな家にパパとママと住んでいる
・動物と出会い冒険をする
幼児向けの絵本のお話を書いて。
シリーズ化したかったので、この姉妹の物語の案をいくつか考えて。とお願いし、6種類くらいのタイトルとあらすじを考えてもたいました。
DALL-E3(画像生成)
DALL-E3は、OpenAIによって開発された画像生成モデルです。このモデルは、自然言語でのプロンプトを入力として受け取り、それに基づいた高品質な画像を生成します。DALL-E3は、前バージョンに比べて精度や創造性が向上しており、複雑なシーンや詳細な要求に対しても適切に応答できる能力があります。
主な特徴には、コンテキスト理解の向上や、生成された画像の品質向上が含まれています。また、ユーザーが指定したスタイルやテーマに基づいて画像を生成することも可能です。これにより、アート、デザイン、広告など、さまざまな分野での応用が期待されています。
※ChatGPT PlusまたはTeam/Enterpriseのプランに課金が必要です。
2024年5月13日より、PlusのユーザーはGPT-4oで3時間ごとに80通のメッセージを送信できるようになります。GPT-4では3時間ごとに40通のメッセージ。ChatGPT Team ワークスペースのユーザーのメッセージ上限は、ChatGPT Plus の約 2 倍です。
未使用のメッセージは蓄積されませんのでご注意ください(つまり、6時間待つと、GPT-4では次の3時間に80通のメッセージが使用できなくなります)。
GPT-4o miniは、Plus層に制限を設けていません。
さらに、ユーザーはOpenAI o1-previewで週50通、OpenAI o1-miniで1日50通のメッセージにアクセスでき、リサーチプレビューから始めることができます。
入力文(プロンプト)がとても重要で、思い通りの画像を作るのはとても難しかったです。
プロンプトとは
プロンプトとは、AIに対して何かを指示するための「入力文」のことです。例えば、画像生成AIに「森の中で楽しそうに遊ぶ2人の姉妹のイラストを描いて」とプロンプトを入力すると、AIがその説明を元に画像を作成してくれます。プロンプトを使うと、AIが具体的に何を描けばよいか、どういう雰囲気で作ればいいかを伝えられるのです。
プロンプトの基本的な作り方とコツ
- 具体的に描写する
プロンプトはできるだけ具体的に書くと、AIがイメージしやすくなります。例えば「女の子」ではなく、「ピンクのワンピースを着た小さな女の子」など、見た目の特徴や服装を詳しく伝えましょう。 - 雰囲気やスタイルを伝える
「かわいらしい感じ」「幻想的な雰囲気」「温かみのあるスタイル」など、希望するスタイルや雰囲気を追加すると、AIがそのニュアンスを反映してくれることが多いです。 - 場所や背景を指定する
キャラクターがどこにいるか、背景がどんな風景かもプロンプトに書くと、よりイメージ通りになります。例えば、「森の中で小川のそばに立つ姉妹」というように場所や背景を説明すると、AIがシーンを作りやすくなります。 - 余分な情報は省く
プロンプトに情報を詰め込みすぎると、AIが混乱しやすくなります。重要な情報だけに絞って、必要なことだけを伝えましょう。 - 試行錯誤する
最初から完璧なプロンプトを作るのは難しいので、少しずつ調整しながら試行錯誤するのがポイントです。たとえば、出てきた画像が思い通りでなければ、もう少し具体的に説明したり、重要な要素を足したり引いたりして調整します。
例
- シンプルなプロンプト: 「白いワンピースを着た、花畑で微笑む少女」
- もう少し詳しいプロンプト: 「日差しの差し込む森の中で、白いワンピースを着て花を摘む小さな女の子。柔らかい光に包まれて、喜びに満ちた表情をしている」
こうしたプロンプトの工夫を重ねていくと、AIからより理想に近い画像が得られるようになります。
Canva(無料)
Canva(キャンバ)は、オンラインでグラフィックデザインを簡単に行うことができるプラットフォームです。2012年に設立され、ユーザーが簡単にプロフェッショナルなデザインを作成できるように、多くのテンプレート、画像、フォント、アイコンなどを提供しています。以下は、Canvaの主な特徴です。
主な特徴
1. ユーザーフレンドリー:
- ドラッグ&ドロップのインターフェースを採用しており、デザインの知識がなくても簡単に使うことができます。
- 豊富なテンプレート:
- プレゼンテーション、ポスター、ソーシャルメディアの投稿、名刺、バナーなどさまざまなデザインテンプレートが用意されています。
- カスタマイズ可能:
- テンプレートを自分のニーズに合わせて編集・カスタマイズすることができ、色、フォント、画像を自由に変更できます。
- チームコラボレーション:
- チームでのデザイン作業が容易にできるように、共同作業の機能があり、他のユーザーとデザインを共有したり、リアルタイムで編集したりできます。
- 写真やアイコンのライブラリ:
- 大量のストック画像、イラスト、アイコンが豊富にあり、これらを自由に利用してデザインに組み込むことができます。
- 無料プランと有料プラン:
- 基本的な機能は無料で利用できますが、より高度な機能やプレミアム素材を利用するには、有料プラン(Canva ProやCanva for Enterprise)への加入が必要です。
- モバイルアプリ:
- モバイル端末向けのアプリも提供されており、外出先でもデザイン作業が行えます。
利用シーン
ビジネス: プレゼンテーション素材、マーケティング資料、名刺、ロゴデザインなど。
- 教育: 教材、ポスター、ワークシート、教室の装飾など。
- パーソナル: ウェディング招待状、誕生日カード、ソーシャルメディアの投稿など。
Canvaは、個人や企業が簡単に魅力的なデザインを作成し、効果的にコミュニケーションするための強力なツールです。初心者からプロフェッショナルまで、幅広いユーザーに利用されています。
Canvaでは、絵本の表紙・裏表紙・ページ作成(文字入れ)とファイル形式の変更を行いました。
KDP(kindle ダイレクト・パブリッシング)の登録
KDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)とは、Amazonが提供する自費出版サービスです。著者が自分の作品を直接Kindleストアに出版し、電子書籍を販売できるプラットフォームです。以下はKDPの主な特徴です。
主な特徴
1. 簡単な出版プロセス:
- 著者は原稿をアップロードし、表紙を設定するだけで、すぐに電子書籍を出版できます。
- ロイヤリティ:
- 売上に応じたロイヤリティを受け取ることができ、通常は35%または70%のロイヤリティプランから選べます。
- 広範な配信:
- Kindleストアを通じて、Amazonの広範な顧客基盤にアクセスし、世界中で販売できます。
- 印刷版の出版:
- KDPでは、電子書籍だけでなく、ペーパーバック版も出版可能です。
- 管理ツール:
- 販売データや著作権管理ツールが提供され、著者は自分の作品のパフォーマンスを簡単に把握できます。
KDPを利用することで、著者は出版社を介さずに自分の作品を広く流通させることができ、独自のブランドを築くことが可能になります。
KDPの登録手順
1. Amazonアカウントの作成:
- まず、Amazonの公式サイトにアクセスし、Amazonアカウントを作成します。すでにアカウントを持っている場合は、そのアカウントを使用できます。
- KDPサイトにアクセス:
- KDP専用サイトにアクセスします。※Amazonの公式ページの一番下までスクロールすると、Amazonでビジネスの下に「Amazonで出版」とありますので、そちらからもKDP専用サイトに飛べます。
- 「サインイン」をクリック:
- KDPのホームページにある「サインイン」をクリックして、KDPにログインします。
- 著者情報の入力:
- 初めての登録の場合、著者情報や税務情報を入力する必要があります。必要な情報(氏名、住所、税務情報など)を正しく記入します。
- 銀行情報の登録:
- 公開した本の売上金を受け取るために、銀行口座情報を登録します。適切な通貨と銀行情報を入力してください。
- 作品のアップロード:
- 登録が完了したら、KDPダッシュボードから「新しい本を作成」を選び、タイトル、著者名、説明、キーワード、カテゴリーを入力します。次に、原稿ファイルと表紙画像をアップロードします。
- 出版設定:
- ロイヤリティプラン(35%または70%)を選択し、価格を設定します。また、販売地域を選択することもできます。
- レビューと公開:
すべての情報が正しいことを確認し、「出版」ボタンをクリックします。その後、KDPの審査を経て、問題がなければ数日以内にKindleストアで販売開始されます。
以上の手順で、KDPに登録し、自分の作品を電子書籍として出版することができます。
まとめ
今回は、Amazonで絵本の出版をする際に調べた事や、アプリの登録・利用方法についてchatGPTで質問応答をした内容をまとめ、簡単ですが私個人の感想も含めてこのblogを書きました。
絵本を出版するまでの流れとして私たちがやったことは、①chatGPTに課金、②chatGPTでテキスト(お話)作成、③画像生成、④Canvaで絵本の表紙・裏表紙・ページ作成(文字入れ)など⑤KDP登録、⑥絵本のアップロード(出版)です。
そして③の画像生成ですが、私たちは数ある画像生成AIの中でも、料金的にも使いやすいDALL-E3を選びました。利用するにあたり、chatGPT PlusというchatGPTの有料プラン(月額料金:2,800円(税込))に課金しました。※PlusのユーザーはGPT-4oで3時間ごとに80通のメッセージを送信できるようになります。
画像生成の指示が通らなかったときは、英文に直したり箇条書きで入力しました。表現を変えてみると、すんなり思い通りの画像が出来上がったりするのでとても面白いです。
Canvaでも、Canvaプロという有料プラン(月額1,180円、年間11,800円)があり、月に500枚の画像生成や、ワンクリックで背景の削除が出来たりするそうです。用途によっても変わると思いますし、検索すると色んなAIを紹介してくれる親切なブログが沢山ありますので、ぜひ自分に合ったAIを見つけて下さいね!
また、KDPの登録で少し難しかったのが著者情報や税務情報の入力です。著者名や著者紹介文、絵本の紹介文など具体的に「絵本を作ったきっかけや活動内容、絵本は何歳向けでどうやって作ったのか、あらすじなど・・」前もって考えておくとスムーズだったと思います。
失敗談
ペーパーバックを出版し販売が開始されたお知らせメールが今朝届いたので確認すると、表紙と裏表紙が反対になっていることに気がついてしまいました。
プレビュー画面では気がつきませんでした。
すぐに販売停止をして修正し、サンプルを依頼して実際に紙の絵本を確認してから出版するようにしました。こんなポンコツな私の失敗も含め、少しでも参考になったら幸いです。
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